2006年(平成18年)1月1日号

No.310

銀座一丁目新聞

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花ある風景(224)

並木 徹

スポニチ登山学校10周年

 スポニチ登山学校は今年1月に11期生を迎え、開校11年目に入る。2月4日には「開校10周年記念大会」を開く。10年間で行った山行207回、参加者総数4941人にのぼる。この間、無事故であったのは何よりであった。山の学校を10年も続けるのは容易ではない。群馬県山岳連盟の全面的な 協力があり、サガルマータ(エベレスト)登頂に成功した強力な講師陣を得た事、山岳写真講座を設けた事、さらには中高年の登山ブームなどもあリ、登山の基礎から教えると言うので長続きしたのだと思う。最近の特長は3年生のエキスパートコースに留年組が増えた事である。昨年のエキスパートコースの山行は3月19日〜20日、白毛門(1720メートル)谷川岳(1963.2b)8月6日〜8日、北アルプス、剣岳(2998メートル)11月26日〜27日、北アルプス、西穂高・独標(2701メートル)であった。登山学校の修業式は暮の12月16日午後6時半から竹橋の毎日ホールで開かれた。10期生32人、9期生14人、8期生(留年組みを含む)43人であった。10期生24人が修業課題の作文を出した。スポニチ登山学校の校則が生徒の間に浸透してきたようである。挨拶に立ったスポニチ事業局長石井真人さんが「作文を拝見していると校則に触れている人がいるが、このようなことは珍しい。特に第3条の常に情誼の厚い人間たれはいい」と言っていた。1月の入校式際、牧内節男同校名誉校長は「第1条の山に親しみ、山を愛し、山から学ぼう」は登山に対する哲学である」と挨拶したのを熊倉盛彦さんはちゃんと覚えておられて作文にそのことを書き、第2条「登山の基礎的技術を身に付け心身を鍛えよう」を山行を通じて反省と考察をしている。三沢賢治さんは第3条に惹かれて登山学校入校を決めたという。宮下典之さんは第1条をクリアできたから第2条第3条に挑戦したいと決意を語る。「どの山も今思えばいとおしい思いがします」と書いた三山君子さんは「山頂は私を天女にしてくれると思いました」と表現する。「天女」とはすばらしい。10年目にして初めて聞く山女の感想である。10年も登山学校を開いていてよかったとつくづく思う。

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