1998年(平成10年)4月10日(旬刊)

No.36

銀座一丁目新聞

 

ホーム
茶説
映画紹介
耳寄りな話
個人美術館の旅
連載小説
街角ウォッチング
ゴン太の日記帳
気軽に心理学
海上の森
告知板
バックナンバー

言いたかないけど、底厚シューズには超ムカつく

山崎れいみ

 春爛漫、サクラ満開……最高の季節なんだけど、着るものにはいささか苦労するのもこの季節。厚ぼったいものさっと脱ぎ捨てて、ぐっと身軽にいきたいと思うのだが、どっこい花冷えなんて日などあって、しまい込んでいたコートを出さなければならないくらい寒い日もある。そこで出掛けてみました。渋谷あたりの若モンはいったいどんなかっこうしてるんだろう? と。

 コートあり、薄ものの重ね着あり、皮ジャンあり、早くもTシャツあり……E T C

 ともかく一口に言ってサエませんでしたねぇ。

 コートは薄汚れていて汚らしい、重ね着はなんとなく貧乏くさい、皮ジャンもヨレが進行してて異臭を放っているみたい。オシャレは一呼吸早いのが本ものとはいうが、Tシャツはいかにも寒々しい。

 一つ一つ文句をつけたが、文句の極めつけは底がメチャクチャ分厚いあのシューズ!(見たんですよ、ワタシ。高さ15センチはありそうな半長靴の女の子が、見ン事スッテンコロリンしちゃったのを)

 この危険極まりないおクツをみなさん履いていらしゃる。女の子だけかと思っていたら男の子までも――。

 底厚の靴と端境期の若モンのファッションてのは、どうひいき目に見ても超ミスマッチ。せめて履き古したスニーカーにしてたら、洋服の薄汚いのとそれなりにバランスがとれるのに、ナーンて言うのは、やはりオバさんかな。

このページについてのお問い合わせは次の宛先までお願いします。
www@hb-arts.co.jp