1999年(平成11年)5月1、10日合併号

No.73

銀座一丁目新聞

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シーズン早めのファッションも程度あり

山崎れいみ

 桜は盛りを過ぎましたが、代わってファッションは花盛り。名残の花冷えを感じる週末の昼下がり、渋谷駅前ハチ公周辺は半袖ありコートあり、ミニスカートにロング、早くも短パンがいると驚いていたら、スリーブレスにスケスケのスカートという、もはやサマーファッションまがいのギャルもいて、まことにエキサイティングな“花見”をさせていただきました。

 よろずおしゃれに一家言持っているお人は、シーズンより少々早めのファッションでキメるのが本ものといわれておりますが、このハチ公周辺のギャルファッションは、それとはいささか異なっているようです。

 何でもありの若ものファッションとは言いますが、4月初旬にサマードレスはやはりお似合いとは言いがたいし、ましてや寒そうに人待ち顔ときたらそれはもう見すぼらしいとしか見えず、無理してェ、と言ってやりたくなります。同時に現れるであろうボーイフレンドの顔まで見たくなる――というイジワルおばさんの感じまで出てきてしまう始末です。

 イジワルおばさんついでに言わせてもらえば、短パンも寒そうで見栄えしませんでした。着てるギャルが良くなかった。脛、太股あくまでぶっとく、胴長短足これ絵に描いた如く、それをカバーしたいがためか底高シューズ約15センチ……。.

 こう言ったらいいことなしですが、ひとつ救いだったのは、彼女の顔はスッピンでいかにも健康的な肌だったことでした。

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