よく府中の我が家にときたま美しい二人連れの女性が「ものみの塔」のパンフレットを持って訪ねてくる。若いころ「読むべきは聖書なり」と教えられているのでいつもいただく。最近は名前を書いてメモ書きがしてある。2、3日前のメモには「お金は生活に欠かせないものですが、どうすればお金の落とし穴を避けれるか説明されております」とあった。通読した。良い事がかれてあった。お金が身を守るためのものだという。伝道の書7章12には「知恵が身を守るのは、金銭が身を守るようである」とある。10章19には「金銭はすべてのことに応じる」とある。その前の18には「怠惰によって屋根は落ち 無精によって家は漏る」とあるから怠惰や無精は戒めている。5章の20には「また神はすペての人に富と宝と、それを楽しむ力を与え、またその分をとらせ、その労苦によって楽しみをえさせられる」とある。アブラハムは「家畜と金銭に非常に富んんでいた」(創世記13章2)義人ヨブも「その家畜は羊7千頭、ラクダ3千頭、牛5百くびき、雌ろば5百頭・・・」(ヨブト記1章の3)と金持ちであったが、いつも貧しい人や苦しんでいる人に手を差し伸べたという。現代人は散ずることをせず溜め込むばかりである。
チャップリンは映画「ライム・ライト」で「人生はどんな辛い事があっても、生きるに値する。それには三つの事が必要だ。勇気、希望、そしてサム・マネーだ」といった。失意の踊り子には老コメディアンがイエス・キリストに見えたであろう。
「格差社会」が国会で問題となった。年間所得が200万未満の世帯が00年16.2パーセントが03年17.5パーセント、生活保護世帯数75万世帯が102万世帯、貯蓄ゼロ世帯の割合12.4パーセントが23.8パーセント(05年)非正規雇用者数1273万人が1650万人(05年)国民保健料を1年以上滞納し被保健者資格証明書を受けた世帯9万世帯が30万世帯(05年)数字を見る限リたしかに格差が広がっている。日本は資本主義の国である。規制緩和を捉えて商才のある人が儲けて行くのは当然である。法を犯して儲けるのはいけないが、チャンスを生かすのはその人の才覚である。文句を言うのは筋違いである。小学校の運動会で駈足競争での等差をなくし、みんな平等と思わせるのは間違っている。それと同じ事である。現代は競争社会である。要は成功者の心掛け次第と言うことになろう。私には身を守るだけのサム・マネーがあればよい。 |