2005年(平成17年)2月20日号

No.279

銀座一丁目新聞

上へ
茶説
追悼録
花ある風景
競馬徒然草
安全地帯
自省抄
お耳を拝借
山と私
GINZA点描
銀座俳句道場
広告ニュース
バックナンバー

お耳を拝借(123)

「継続の大切さ」

芹澤 かずこ

 体力や筋力と同じで『毎日、積極的に脳を使う習慣をつけることによって、脳の機能の低下を防ぐことが出来る』と言われています。でも、深刻な考え事をしたり、複雑な計算を解いている時の脳は、左脳がわずかに働くだけで、左右の脳の中で最も程度の高い働きをする前頭前野を鍛えるには、『音読』のスピードを上げることと、『簡単な書き取りや計算問題』を速く解くことなのだそうです。
 そのトレーニング方法として、毎日1ページずつ短時間でこなしてゆく『音読ドリル』や『計算ドリル』が市販されていますし、最近のテレビで紹介されたものでは、通信教育でもこの『音読』と『漢字の読み書き』講座があり、80代のご夫婦がまるで中学生に返った感じだと、添削して戻ってきた答案の花丸を嬉しそうに眺めていました。
 また介護施設では、カラオケのようにマイクを持って、画面に出る文字の色が赤く変るところを読んでいくという方法も採っていました。
 ご多分に洩れず、自らもドリルを実践してみた結果、続けている時は確かに機能が働いて、週末の『前頭葉機能検査』でも2分間で覚えたことばを、2分間でいくつ思い出すことができるかという問題でも、30問中、20ないし25はクリアしたが、忙しさにかまけてついつい怠けていると、とたんに10しか思い出せないという惨めな結果が出る。何事においても、継続あるのみ。



このページについてのお問い合わせは次の宛先までお願いします。(そのさい発行日記述をお忘れなく)
www@hb-arts.co.jp