安全地帯(98)
−信濃 太郎−
日本記者クラブ「今年の予想アンケート」
日本記者クラブは毎年その年にどんな事が起きるか、10問出題して予想させている。座興と言いながら、その道の専門家を自認する誇り高き新聞・放送人の集りだからみんな目くじらを立てて「予想アンケート」を書き込んでいる。私は大体10問中6問ぐらいしか正解がない。年々カンが鈍っているようなきがする。
今年の問題は次の通リである。
@12月31日現在、我が国の首相は誰か ( )
A年内にわが国で解散・総選挙が (ある ない)
B自衛隊が派遣期限(12月14日)前に、イラクから撤退を開始することが (ある ない)
政府は昨年の臨時閣議で05年12月14日までの一年間延長を決定した
C東京外為市場で、瞬間風速で1ドル=90円を越える円高になることが
(ある ない)
D中国が人民元切り上げを発表 (する しない)
Eビン・ラディン容疑者がなんらかの形で拘束されたことが
(される されない)
F2月31日現在、北朝鮮で金正日体制が継続して (いる いない)
G日本人がノーベル賞を受賞 (する しない)
H東京の真夏日連続記録が更新 (される されない)
昨年40日連続を記録し、95年の37日を更新した。
Iプロ野球新規参入の楽天イーグルスはパ・リーグで3位以内に
(入る 入らない)
私の回答は次の通りである。
@(小泉純一郎) 小泉首相の任期は来年9月までである。突発的な出来事で解散・総選挙などがない限リ任期を全っとうするであろう。
A従って解散・総選挙は(ない)。
B日米同盟と小泉・ブッシュ大統領の関係を考えれば期限前の撤退は考えられない。(ない)
C小泉内閣のもとでこの一年、為替相場は100円から110円で安定している。だが世界経済は生き物である。どうころぶかわからない。そこで賭けに出た。(ある)
D人民元の切り上げはここ二、三年いわれつづけられた。中国のバブルは手当てしないと爆発する。2004年度の中国の経済成長率は9パーセント見込みである。中国は管理変動相場を取っているが実際には1ドル8・27元付近の僅かな幅でしか変動しないよう人民銀行が巨額な介入を行っている。人民元が過小に評価されている。中国の経済成長が勢いを増すにつれ人民元の切り上げを求める声は高まる。切り上げると国内産業に大きな打撃をあたえることになる。上げるか上げないか難しい問題だ。あえて(ある)にした。
Eビン・ラディンが早く捕まってほしいと願うが、その姿さえわからない現状では否定的にならざるを得ない。(されない)
F金正日体制が崩壊するのは時間の問題と思う。後二、三年と判断する。今年は継続して(いる)と答えるほかない。
Gこれは難しい問題だ。だが日本にはノーベル賞クラスの学者・技術者・研究者が大勢いると聴いて明るい答えにした。(する)
Hともかく異常気象である。大津波に大洪水・・・何が起きても可笑しくないこの地球である。日本もその埒ないにいるのは間違いない 。(される)
I楽天イーグルスは投手が岩隈一人、打者も磯部だけではどうにもならぬ。新規参入の意気込みは買う。応援はする。残念なが勝負の世界はそんなに甘いものではない。(入らない) |