2004年(平成16年)9月10日号

No.263

銀座一丁目新聞

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安全地帯(85)

−真木 健策−

運転中の携帯電話はやめよう
 

 携帯電話は文明の利器である。携帯小説も読める。その小説からベストセラーも出た。メールも送受信できる。写真も簡単に写せる。若者だけでなく中高年まで持つようになった。
道路交通法の一部が11月1日から改正され、運転中に携帯電話などを手に持って通話し片手運転した場合、反則金が課せられる。その額は大型自動車が7000円、普通自動車・自動二輪車6000円、原付バイク5000円、違反点数1点である。
文明の利器ゆえに夢中になりがちで事故につながりやすい。本来自分自身で守るべきルールである。法律で規制するものではない。今の若者はそのルールが守れない。電車の優先席付近では「携帯電話はオフにしてください」と張り紙がしてあるのに若者が平然と優先席に座り平気で携帯電話を使用している姿をしばしば見かける。ともかく、公徳心ゼロである。
性格は動作に現れる。歩きながらわき目もふらずに携帯電話を使うのは、注意力散漫で、思いやりのない人間である。人ぶつかっても謝らないでそのまま通り過ぎてゆく。このような人間はものの役には立たない。歩道の脇により人目を気にしながら携帯電話しているのは礼儀をわきまえた人である。このような人はすくなくなった。
車を運転している時、携帯電話を使わない人は当然とはいいながら慎重な性格である。こういう人は先ず事故を起さない。使うなら携帯電話を上手く使いたい。文明の利器は生活を楽しく、豊かにしてくれる。

  ケイタイや我が物顔の優先席    (読みひと知らず)

  秋の道ケイタイ使い反則金      (同)  

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