毎年きまって元旦に届く年賀状のうち何通か欠けていた。住所録にチェックを入れながらどうしたのだろう、と気になる。身内に不幸があった場合は早めに「喪中につき・・・」の知らせを受けているので、こちらも出すのを控えた印をつけている。何の音沙汰もないまま松の内が過ぎると、不安が高じてくる。案の定、寒中見舞いとして届いた便りには術後の闘病を知らせるものが多い。中には、ちょっと遅めの正月休みを海外で過ごしています、という若い人からの明るい便りもある。
“便りのないのは良い便り”とよく言われ、忙しさにかまけて思うように連絡も出来ない状態、息災を意味するが、それは若い頃のこと。齢を重ねると少しのブランクも油断は出来ないのに、今は却って若い人たちの方が携帯メールをうまく利用している。
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