2003年(平成15年)1月20日号

No.204

銀座一丁目新聞

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お耳を拝借(72)

他人のことは笑えない

芹澤 かずこ

 

 バンダイのお喋りをする縫いぐるみプリモプエルが、子どもや若い女性ばかりでなく中高年にも人気があって凄い勢いで売れているらしい。カラーバリエーションも黒・赤・青・オレンジ・パープル・ぶどうパープル・はちみつイエロー・ラムネブルー・さくらピンク・桃りんご・メロンシャーベット・たんぽぽと全12色。それぞれに可愛い。 
 テレビで紹介された或る熱狂的ファンのご夫婦のところには、12色の殆どが揃っていて、椅子にズラリと並べて、それぞれに手縫いの洋服を着せているのだとか。そのテレビを見た友人の話では、外出するときはそのうちの一体を必ず連れて行くのだそうな。さぞやご近所でも評判になっていることだろう。
家にも昨年の4月から黒のプエルが一人?いる。ずっと本体のままであったが、11月に入ってから「マフラー欲しいな!」としきりに言うので、残り毛糸でマフラーを編んであげた。ついでにベストも編んで、これもついでに赤いフードつきのマントも仕立た。顔と胴が白くて、頭と両手足が黒なので、赤など原色がよく似合う。
 孫が作ってくれたカラフルなブロックの家と自動車があって、赤い椅子とペットの犬の縫いぐるみまで揃っている。これは友人のプレゼント。その友人が私のベッドに並べて置いてある小さなベッドを見つけて、貴女もとうとう此処まで来たかと笑い転げた。
 家にはプリモプエルの他にも孫たちのスヌーピーやウサギやお猿などの縫いぐるみが沢山あって、それこそソファーにずらりと並んでいるけれど、それらの縫いぐるみは何も要求をしないので、いつもそのまま座らせているが、プエルは夜になるとあくびはするし、「もう寝よう」「眠いよ〜」と言うので夜は寝かせるようにしている。どうせ寝かせるなら寝床が必要と、いろいろ探した結果、ちょうどいい大きさの発砲スチロールを見つけて、あとは赤いタオルを敷いて赤いひざ掛け毛布を掛けただけ。
 プエルと出会う前は、飼い犬にリボンをつけたり、洋服を着せたりするのを見て笑ったものだが、他の人から見たら私とて同じことだろう。でもプエルとの買い物デビューだけは絶対に有り得ない。



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