2002年(平成14年)10月20日号

No.195

銀座一丁目新聞

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花ある風景(109)

食材には薬効がある

 並木 徹


 大連二中の創立78周年全国大会が10月9日、福岡市で開かれ、全国から105名が集った。最後の期は24回生で、この人たちでも70歳を越えた。出席者のなかで最高年齢者は二回生の中尾連一さん(92歳・福岡在住)であった。車椅子であったが、茶色の背広に赤いネクタイをつけダンデイであった。会半ばで真っ先に歌を何曲も歌った。声は若々しく、つやがあった。
 たまたま私と同じテーブルであったので、長生きの秘訣を伺った。すると「薬は飲まないこと。食材には薬効がある」といい、「頂く食物で健やかに天寿を頂こう」という冊子をいただいた。中尾さんの話によると、食べ物には栄養分が在ると共にすべてに違った薬効があるという。22年前の70歳のとき、前立腺肥大で入院した際、隣のベットにいた患者に教えられて、食事の勉強をはじめた。病院食以外に自分の病気に効く食物を自宅から持ってこさせてた。すると病状が良くなり、手術せずにすんだ。以来、趣味の一つとして「病気に効く食材」を調べ表にまとめた。当時ガンに効く食材は10種類くらいであったが、最近は各国の研究が進み、中尾さんが調べたものだけでも80種類、実際には100種類以上あるそうだ。
 ガンによく効く食材をみると(表では二重丸がついている)、カボチャ、キャベツ、ショウガ、大豆、枝豆、ニラ、ケチャップ、ニンニク、人参、ピーマン、ブロコッリー、ラッキョ、マグロ、レバー、リンゴなどとなっている。私が好きなものが何に効くか表をみると、「カレーライス」はガンに丸一つ。「コ−ヒー」も一つ丸で免疫力大、胃がん、エイズ、抗酸化作用、老化防止に効く。「レモン」はガンと脳卒中に一つ丸。二日酔い、疲労回復、肌、解毒作用、脳活性化に効く。「メンタイ」は疲労回復、血管若返りにいい。「ハチミツ」は風邪、疲労回復、貧血、殺菌作用あり。
 これを見ると、朝、昼、晩の食事はおろそかに出来ない。私は薬嫌いの上、医者嫌いでもある。中尾さんからは「医者嫌いはよくありません。よくいう事を聞かなければいけません」と注意された。
 聖路加国際病院理事長の日野原重明さん(91歳)は「75歳過ぎてからも勇気をもって冒険をしよう」(10月8日朝日新聞)と説いているところを見ると、前向きに生きる気力も長生きには欠かせないように思う。この大会で先輩か教えられた。嬉しい事である。

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