2002年(平成14年)9月20日号

No.192

銀座一丁目新聞

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茶説

コソボの少女に愛の手を

牧念人 悠々

 友人の中村恭一君から次のような趣旨のメールが届いた。
 「コソボ紛争中に大やけどで顔、頭に重症のケロイド状障害を負った少女ベシアナ・ムスリュー(当時2歳、今6歳)の救援活動でのお力添えをいただきたいと、メールさせていただく次第です。国連のコソボ暫定行政府にニューヨークから送られたときから、この少女ベシアナの整形手術で普通の顔の少女にしてあげたらと、当時、コソボで国連やNGOで活動していた日本人仲間が話し合い、かつNGOのアドラジャパンの全面的な協力を仰いでこれまで二度の頭、顔、目、頬などの整形手術を日本で行ったきました。一度目は一ヶ月の滞在、二度目は六ヶ月の滞在、今回9月9日からの半年の滞在は三度目です。これまで治療実費は多くの人の協力でまかなうことが出来ました。今回の整形でも渡航費用、滞在費用、その他、病院の実費だけで数百万かかります。医師や看護士さんたちの医療行為はすべてボランティア活動のような東京衛生病院(荻窪)と医師の協力による無料に等しい支援を得た上での話です。そこでベシアナのためにチャリティ・コンサートを開くので協力して欲しい」

 支援コンサートは9月30日午後3時からと午後7時から二回公演が行われる。場所は狛江市和泉本町1−7−12 「エプタザール」(小田急線狛江駅・北口より徒歩10分)

演奏者 ピアノ 高橋アキ
    筝   吉村七重
    尺八  三橋貴風

料金  4000円(全席自由)

 中村恭一君は現在文教大学の国際学部教授である。私とは毎日新聞社会部時代一緒に仕事をした仲間。そのあと国連の広報の仕事につき、平成11年8月国連の広報担当アドバイザーの資格でコソボに赴任、約1年半滞在した。この間の活動振りについては「銀座一丁目新聞」平成12年1月20日号から4回にわたり「コソボ便り」として伝えた。大学の教授になってから学生をコソボ(平成13年8月25日から9月11日、10人)や東チモール(平成14年8月20日から9月6日、8人)へ連れて行ってボランティア活動をさせている。今の学生たちに対する感想は「その素直さと行動力に感心する。ゆめゆめ今の時の若いものは・・・などとはいえない」ということである。
コンサートで演奏する三人は今年4月国際音楽祭に参加するためコソボを訪れ内戦後の悲惨な状況を目のあたりにして、音楽を通して支援に協力したいとチャリティ演奏会を開く事になった。
 「ベシアナを助ける会」の会長をしている中村恭一君は一人でも多くの人がコンサートに来てくれるのを切望している。

 

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