2002年(平成14年)9月10日号

No.191

銀座一丁目新聞

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お耳を拝借(59)

-サプリメント

芹澤 かずこ

 

 健康・美容・痩身などをうたい文句にすれば薬でも本でも雑誌でもよく売れると聞きます。歳に関係なく女性にとって関心事の最たるものだからでしょうか。先頃、話題になった中国の痩せ薬やお茶も、不幸にも犠牲者が出てしまいましたが、その一端だと思います。
 この事件が報道された時、息子はてっきり私も飲んでいるのではないか、と大いに心配して電話を寄越しました。日ごろから霊芝や朝鮮人参茶などを揃えているのを見知っていたからでしょう。幸いにも報道された商品名はどれも知らないものでしたし、これでもけっこう用心深いので、新しいものにはなかなか飛びつかないのですが、どうも息子には信用がないようです。
 私が常用しているのは、いわゆるサプリメントと呼ばれている健康補助食品などです。普段から食べられない野菜が多いので、それを補うために栄養価の高いモロヘイヤの粉末を錠剤にしたものを摂ったり、もともと血管が細くて血の巡りが悪いので、手先やつま先が冷えて、昔はよくしもやけになったので、ビタミンE剤もずっと服用していました。
 痴呆も最大の関心事なので、イチョウ葉エキスや、脳神経系や肝臓などの細胞の栄養素と言われている卵黄コリンを含む栄養補助食品も1年ほど前から試みています。これらを用いるに当たっても、新聞に大きく掲載された研究開発の経緯や、詳しく書かれた小冊子を読んで納得した上でのことです。
 しかし、何でもかでも薬や補助食品に頼るのではなく、身体によいとされている身近な食材は、なるべく取り入れるように心がけています。でも、嫌いなトマトやピーマンは別として、その他の緑黄野菜、胚芽入りのパン粉、胡麻のペースト、豆類、昔ながらの乾物(切り干し大根・ひじき・凍り豆腐)など。
 また、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)など魚に含まれている脂肪酸が、血液をサラサラにして心筋梗塞や脳卒中を防ぎ、特に背の青い魚(ぶり・さば・さんま・まいわし)やうなぎ、まぐろの脂身にDHAが多いと聞いて多用しています。それも煮たり焼いたりするよりは、生のままの方が一番DHAを壊さない食べ方とか、お刺身好きにとっては何たる福音!
 今や女性の平均寿命が84,62歳とか。どうせ長生きをするなら健康に過ごしたいので、これからも自然の恵みを大切にしながら、足りないものは別に補ってゆくという形で、より健康に留意してゆきたいと思っています。



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