競馬徒然草(151)
―レーシングプログラム―
JRAが発行している印刷物に、「レーシングプログラム」がある。毎週の競馬開催日に、競馬場でファンに配布されている。当日の出走馬が、各競馬場ごとに全レース掲載されているので、ファンには便利な資料だ。この「レーシングプログラム」についてだが、最近は部数が減ったようだ。関東の例でいえば、12月は中山開催で東京競馬場は場外発売になるのだが、入場するファンは多い。ところが、用意されている「レーシングプログラム」の部数が少なく、すぐになくなる。1階のカウンターで尋ねてみると、用意した部数は僅か1050部だそうだ。これでは足りるわけがない。
これはファンサービスの低下ともいえるが、発行部数を減らして、経費節減を図ろうとする意図もあるのだろうか。すべてに経費節減の時代だから、止むを得ないとも思われる。ところで、この「レーシングプログラム」だが、たんに番組だけでなく、各コースの詳細な説明や外人騎手の紹介、内外の競馬関係記事など、内容が豊富だ。
JRA発行の出版物には雑誌「優駿」がある。これはよく知られているが、「レーシングプログラム」のほうは、いささか影が薄い存在であるように思われる。それが少し気になった。機会があれば、ちょっとページを開いて見ることをお勧めしたい。
(新倉 弘人) |