2006年(平成18年)9月10日号

No.335

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(11)
オカリナ職人 藤田 東悟

−痛い教訓

 

  前に一度草刈をしたのですが、雑草はある程度まで伸びるとそれからは驚くほど伸びるのが早く、作業小屋や窯に行くのにさえ邪魔になるくらい生い茂りました。7月2日(日曜日)は雨が降ったり止んだりの少し気温の低めな日で太陽が出ている時より草刈には楽な日なので草刈機を使い草刈を始めました。まず始めに作業小屋に行く通路を刈り始め、通路の横のツツジの木のところに足長蜂の小さな巣があるのに気がつきました。2〜3時間掛け他のところの草刈を終えましたが、草刈機ですと木の近くは刈りにくくどうしても少し残ってしまいます。そこで周りを綺麗に仕上げるには鎌で刈るしか有りません。そこで手で刈り始めて足長蜂の巣のあるツツジの木のところにきて周りを刈り始めたとたん、激痛が一瞬親指に走り鎌を放り投げだした程の痛みがありました。マムシにでも噛まれたかと不安になりましたが、マムシの形跡は無くただただ痛みが手にあるだけでした。痛みの中でツツジの木には足長蜂の巣があったことを思い出し足長蜂に刺されたのだと気がつきました。それから直ちにホームセンターに行きキンカンを購入し付けましたがあまり効果は無かったようです。今晩下手をすると熱が出るかもしれないと思い、熱が出るとお風呂にも入れなくなると困ると思い早めにシャワーを浴び、ビールと焼酎を早めに飲み準備万端でその晩は休みました。案の定翌日は親指が自分の親指ではないほど腫れ上がり3日間は腫れが引きませんでした。考えますと足長蜂は何も悪くなく私が気をつけてさえいればこのような事は起きなかったのです。人間の不注意で自然の中の生き物達を怒らせたり悲しませたりこもごもの事を気がつかないうちにやっているのではないでしょうか、そのような事を考えさせられた痛い教訓でした。

 藤田氏のオカリナ紹介サイト(販売もあります):
   http://www18.ocn.ne.jp/~tougo/

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