2006年(平成18年)8月10日号

No.332

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茶説

8月15日靖国神社に参拝す

牧念人 悠々

 毎年8月15日に靖国神社に参拝している。今年は昇殿参拝する。陸士の先輩・同期生が祭られているからである。小泉純一郎首相は「小泉内閣メールマガジン245号」(8月3日)でいう。「私は総理大臣就任以来、心ならずも戦争で命を落さざるを得なかった方々へ哀悼の誠を奉げるために、毎年一度靖国神社に参拝しています」小泉首相が哀悼の誠を捧げるのは、日本が戦後一度も戦争に参加せず、また巻き込まれることもなく、平和を維持してきた。この平和と繁栄は戦争で命を落とした英霊の尊い犠牲の上に築かれている。戦没者の方々に敬意と感謝するためである。この何処が悪いのか。安倍晋三官房長官が4月に靖国神社に参拝したからといいて日本マスコミの報道は騒ぎすぎである。また、日本遺族会がいわゆるA級戦犯分祀を検討する話は言語道断である。靖国神社には犯罪者を祀ることは出来ない規則になっている。だから、いわゆるA級戦犯は所定の手続きを経て「法務死」として取り扱われている。「富田メモ」が分祀論に火をつけたようだが、まだ「富田メモ」自体が真偽のほど不明でもう少し時間が掛かる。たとえ、昭和天皇の真意だとしても私的な発言は政治的に利用しないのが不文律になっている。ここへ来て分祀論を持ち出すのは「政治的利用」のそしりを免ぬがれない。
 マスコミや識者は小泉首相の靖国神社参拝を批判する。小泉首相の言うようにこの人たちの意見を突き詰めてゆくと「中国が反対しているからやめた方がよい。中国の嫌がることはしないほうがいい」ということになる。何時から日本は中国の属国になったのかといいたくなる。中国の要人と会見する日本の有力政治家の姿はみるに忍びない。中国には戦後60余年の日本の平和と国連への絶大なる寄与の実態をみよといいたい。あなたの国は何をしたのか、数々の戦争をし弱小民族を圧迫、軍国覇権主義を推し進めているではないか。それに対して国として日本は一言も文句を言っていない。靖国問題は「心の問題」だ。言いがかりを言うのは大国らしくない。反日運動がたがが緩んだ若者を静める絶好の政策などというのはもう時代遅れである。もう少し大人になれないものか。

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