2005年(平成17年)4月20日号

No.285

銀座一丁目新聞

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お耳を拝借(129)

「50年ぶりの同期会」

芹澤 かずこ

 4月16日、高校を卒業以来50年ぶりの同期会に60名が集った。卒業総数238名、うち判明している死亡者20名、住所の判明が112名。熱意ある幹事たちが伝を頼りに集めた貴重な住所録である。卒業後も恩師を囲んで旧交を温めたり、クラス会をこまめにやったり、友人の死をきっかけに毎年墓参に集まったり、時おり飲み会や旅行をしたり、などの付き合いが継続している人たちも個々にはいる。でもそれは、当時からクラスやクラブ活動が一緒であった場合が多く、3年間一度も同じクラスや授業を受けたことがない人もこれまた多い。何となく見覚えのある顔、そのまま年を重ねたような人、全く思い出せない面々など、名札と拡大した卒業写真を見ながら、半世紀の時の流れをしみじみと感じる。
 うら若かった16、7の頃は憧れていても話も出来なかったという人たちが、人探しにやってくるのも動機のひとつ。今更、焼けぼっくいに火がつくわけもなく、たわいなく笑って当時を偲ぶよすがとする。
 この会の続行に関して挙手を求めた結果、毎年というのが大多数であった。年齢を考えなければ3年おきぐらいが丁度いい。でも、一回の欠席が6年のブランクになる。ある幹事曰く『男性の平均寿命は78歳、健康寿命は72歳。ということはあと5年、三途の川はすぐそこ。今出来ることは即実行することをモットーにしている』と。



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