2003年(平成15年)5月1日号

No.214

銀座一丁目新聞

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安全地帯(44)

−男女問題の捌き方で人柄がわかる。−

−信濃 太郎−

 男と女の問題は難しい。一筋縄では行かない。シラク大統領のように記者会見で愛人問題を聞かれても「それがどうかしましたか」と答えれば何事もおこらない。原則論で言えば、20過ぎた大人同士であれば、二人に解決を任せればよい。他人が口を入れるべきことではない。
 日本はまだ男社会である。先の第15回統一地方選挙で女性の知事は4人となり、市長も6人、市議会議員1236人、区議185人と大幅の増加を見せた。それでもまだ女が損をする世の中である。テレビ朝日のアナウンサー、徳永有美さん(27)の場合、その感を強くする。私などは相手のウッチャンナンチャンの内村光良(38)も番組からおリないのはおかしいと考える。不倫を伝えられた徳永アナは4月25日のレギュラー番組を最後に降板し、ブラウン管から姿を消した。内村光良はそのままというのは理解に苦しむ。少なくともテレ朝に出演するのは辞退すべきである。不倫はよくないと徳永アナを辞任させたのなら同罪の内村も同じ処置をするのが常識というものであろう。知人は視聴率の問題で内村の降板は難しいであろうと解説してくれた。視聴率を気にするあまり、女性アナを泣かせるようなテレビ会社はそのうちスポンサーからも視聴者からも毛嫌いされようになるだろう。
「浮気は神の過失なり」と喝破した人がいる。ここだけの話だが、内心なるほどうまいことをいうものだと感心する。テレ朝の社長は固い人なのであろう。もう少し女心を知ってもいいのではないか。あなた自身の器量も問われている。

   腹立たし恋のしがらみ春の泥  悠々

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