2002年(平成14年)5月10日号

No.179

銀座一丁目新聞

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安全地帯(9)

−不要品が売れる時代−

−真木 健策− 

 

 フリーマーケット、リサイクルショップに人気が集っている。家庭には物があふれ、片隅に眠ったまま使われずににある物、いわゆる不用品が持ち込まれる。お中元、お歳暮用品をそのまま右から左へ売りさばくケースも少なくない。
 高価な貴金属、ブランド品をリサクルショプに持ち込む女性が多い。リサイクルショプを経営、年収億単位の売上下で成功している人もいる。
 大型店の中にも「不要品買います」と掲示しているところもある。お祭りや催し物会場の一角で開くフリーマーケットも盛ん。有り余った衣類、食料品、食器、オモチャ、雑誌、マンガ本など多種多様にわたって出品されている。
 沖縄では通りわきの広い空き地にテントを張って店開きするフリーマーケットがすっかり定着している。時々米軍基地内でも開かれ、日本人客でにぎわう。店をひろげたアメリカ人が親子で日本語で応待する風景も見られる。車で来る客に黒人アメリカ兵が笑顔で愛想よく駐車場へ誘導する。帰りには「さようなら」と手を振る。気持ちのよいものである。
 以前、高崎市で、持ち主不明の放置自転車を回収、自転車屋で修理、新品同様にして、それを高崎署の庭で市民に安価で提供、喜ばれた事がある。デフレ不況と言いながら、知恵を出せば、生活はいくらでも過ごしやすくなる。

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