2002年(平成14年)4月1日号

No.175

銀座一丁目新聞

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安全地帯(5)

−エスカレーターは乗り物である−

−真木 健策− 

 「エスカレーターは歩道か。いつも疑問に思っている。デバート、大型スーパー、私鉄、JR、地下鉄などの各駅にも設置されている。設置の理由は、身障者、高齢者、幼児を連れた母親などの福祉のためと人の流れをスムースにしたい交通整理の意味合いもあるのだろう。
 問題なのは朝夕のラッシュ時である。エスカレーターに乗ったまま進む人は左側に立ち、歩く人は空いている右側エスカレーターの上を足早に歩いてゆく。このため、エスカレーターに乗る人が左側に延々列を作り、混雑さに輪をかけている。ラッシュ時にはエスカレーターはただ乗るだけで歩く事を禁じたらどうか。つまり、エスカレーターは乗り物である。歩道ではない。エレベーターと同じであると考えればよい。「動く歩道」などと宣伝するから、せっかちな日本人は、エスカレーターを歩くのである。つい最近もエスカレーターの右側で乗っていた老女が若者に「左側にどいて・・・」と怒鳴られていた。
 駅によっては「事故防止のため歩かないでください」と張り紙を出してあるところもある。ラッシュ時に歩行者がつまずけば、将棋倒しの事故になりかねない。
 万一のことを考えれば、エスカレーターは乗り物であると規定したほうがよいと思う。急ぐ人は階段を上がればよい。

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