昨年の4月から始めた「坂東三十三ヶ所観音めぐり」のバスツアーも、3月27日でとうとう満願を迎えました。いままで晴天に恵まれることが多く、また例えどんな雨の中を出かけても、お参りのためにバスを降りる時には必ず雨が止んで陽がさしたのですが、今回ばかりは横殴りの雨、外の景色は見えないし往きのバスは憂鬱そのものでした。
ところが満願の三十三番目の札所、館山の那古寺に着いた頃は雨も上がり、往路はアクアラインを通って「海ほたる」でトイレ休憩。まばゆいばかりに金色に輝く海面に、大きな真っ赤な太陽が沈みかけていました。そして東の空にはまんまるのお月様。ゆっくり、そして最後は素早く太陽が隠れると、茜色に染まった西の空に遠く富士山のシルエットが浮かんで、それはそれは素晴らしい情景でした。
月末の夕暮れ時で高速は大層な渋滞でしたが、それより夜景が余りにも綺麗なので、往きにはとても考えられなかった満願の何よりのご褒美と、一行は大喜び。やはり観音様の霊験はあらたかでした。
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