2011年(平成23年)12月10日号

No.523

銀座一丁目新聞

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競馬徒然草(188)

―ダービーは雨だった― 

 

 今年のダービーは、前日来の生憎の雨の中で行われた。かなりの雨であったので、馬場状態がかなり悪くなることが予想された。不良馬場になると、競馬はとかく荒れやすい。馬にはいわゆる「道悪の巧拙」があるからだ。だが、今年の場合、その判断がつきにくい馬が多く、多少の波乱を予想させた。

 結果からいえば、勝ったのは1番人気オルフェーヴル(3枠5番)だったが、2着は10番人気ウインバリアシオン(1枠1番)。3着は8番人気ベルシャザール(4枠7番)。という波乱だった。2番人気や3番人気が着外に終わったのだから、レースは中波乱というところだ。

 2番人気のサダムパテック(1枠2番)が7着に敗れたことが波乱の1因だが、この馬が1枠でなく別枠だったら、もっと大きい配当になっただろう。それはともかく、サダムパテック惨敗(7着)の敗因の1つは、雨による不良馬場にあるとみられる。この馬は今後も、馬場状態の悪い日のレースでは、能力を割り引いて考える必要があるだろう。

 暦の上では、これから梅雨の時期に入る。雨の日があれば、それだけ馬場状態も悪くなり、レースにも影響する。それを考えれば、重馬場の巧拙を日頃から注意しておくのがよさそうだ。雨の日には雨の日ならではのチェックポイントがあることを、忘れないようにしたいものだ。

(新倉 弘人)