2009年(平成21年)9月10日号

No.443

銀座一丁目新聞

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競馬徒然草(165)

―2歳馬の動向― 

 季節の移りは早い。競馬の世界でも、夏競馬が終わった。夏競馬の最後を飾るレースといえば、2歳S。東日本の札幌では「札幌2歳S」、西日本の小倉では「小倉2歳S」が、9月6日に行われた。来年のクラシックを目指す馬達のレースなので、その意味でも注目された。まず、新潟2歳S(GV、芝1600)。こちらは、1番人気のシンメイフジが勝ったが、2着に は15番人気のフローライゼが食い込み、波乱となった。過去10年の成績を振り返ってみると、1番人気と2番人気がそのまま1着、2着となったケースは、僅か3回しかない。波乱の傾向にある。その傾向どうり波乱となったのだが、1番人気と15番人気の決着が去年と全く同じというのも珍しい。
 一方、「小倉2歳S」のほうは、2番人気のジュエルオブナイルが勝ち、5番人気のダッシャーゴーゴーが2着。1番人気のサリエルが4着(同着)に敗れたため、波乱となった。過去10年の傾向を振り返ってみると、1番人気が勝ったのは僅か1回だけ。今年も波乱が予想され、その通りの波乱となった。ついでに言えば、武豊騎手騎乗のメイショウヘミングは3番人気に推されたが、13着に惨敗。期待したファンをがっかりさせた。レース振りも全くいいところがなかったので、将来性にも疑問符がつきそうだ。
 これからの秋競馬には、さらに2歳馬が続々と登場するから、将来性のありそうな馬を探す楽しみもあるといえそうだ。
 

(新倉 弘人)