2009年(平成21年)7月1日号

No.436

銀座一丁目新聞

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競馬徒然草(161)

―春競馬の終わり― 

 宝塚記念が終わった後、「ディープスカイって、ヘンな馬だね」と、ファンのひとりが言った。ディープスカイは圧倒的な1番人気(単勝配当120円)になったが、期待を裏切って3着に敗れた。ゴール前では末脚が伸びそうで伸びない。この馬にはこのような印象を与えるレースが、しばしばある。そこで冒頭のファンのいうように「ヘンな馬だね」という言葉も出てくるというわけだ。ディープスカイはダービー(2400メートル)に勝っているほどだから、宝塚記念(2200メートル)でも距離の問題はないはずだ。それでいて「不甲斐なさ」を感じさせるのだから、ファンを歎かせるのも無理はない。
 ところで、競馬の世界では、早くも新馬(2歳)のレースが、6月20日から阪神、福島、札幌で始まっている。来年のクラシックを目指す馬たちのデビューだ。いわゆる春競馬も終わり、今度は本格的な夏競馬の開幕だ。新馬のレースはいまのところ1日に1レースずつだが、阪神で最初に勝ち名乗りを挙げたのはエーシンダックマン。2着馬に4馬身差をつけて逃げ切り。距離1200メートル、勝ちタイム1分09秒7。サクラバクシンオーの産駒らしいスピードを見せつけた。このほかにもこれからはどんな新馬が登場してくるか楽しみだ。今後しばらくは2歳馬のレースのほうが注目を集めそうだ。
 

(新倉 弘人)