競馬徒然草(147)
―ディープスカイのこれから―
神戸新聞杯(GU、阪神・2400)は、ディープスカイが1番人気に応えて勝った。2着ブラックシェル(3番人気)、3着オウケンブルースリ(2番人気)。まずは波乱のない、順当な結果となった。ダービーの上位馬の決着となったのだから、順当な結果といえる。ところで、ディープスカイの勝ち方はどうだっただろうか。
レースを振り返って見る。ディープスカイは追い込み馬なのに枠順は1枠。早めにどこかで外へ持ち出さないと、馬群に包まれて末脚を発揮できない。4コーナーで多頭数の大外を回ったのでは苦しい。その点は四位騎手も心得ていて、早めにうまく外へ持ち出し、4コーナーでは先行馬群の後ろに取り付いた。直線コースでどれだけ鋭い脚を発揮できるか。それが見所の1つといえた。結果からいえば、差し切ったのだから、強いといえる。だが、2着馬とは首差。それもいったんは交わされる場面もあったのだから、ヒヤリとさせられた。
ディープスカイの強さを否定するわけではないが、首差で惜敗したブラックシェルの強さも、改めて知らされたレースだったともいえる。ディープスカイの今後の予定だが、大目標はジャパンC(11月30日)だそうで、その前に使うレースとして菊花賞(10月26日)と天皇賞・秋(11月2日)のどちらを選ぶかが、まだ決まっていないといわれる。どのレースを選ぶか、この秋はディープスカイの動向が話題になりそうだ。 (
新倉 弘人) |