2007年(平成19年)11月20日号

No.378

銀座一丁目新聞

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花ある風景(293)

並木 徹

メキシコ歌手たちのオペラ「夕鶴」日本公演実現す

 メキシコの一流歌手たちが日本語で歌う「夕鶴」(2幕1場・作曲団 伊玖麿・台本木下順二)の公演が2008年9月日本で上演される。(オペラ「夕鶴」が千葉市と津市、「夕鶴物語」が東京都、館山市、小山氏、加古川市、潮来市、豊岡市)
 メキシコ在住の黒沼ユリ子さんが2005年10月メキシコで開かれた「33回セルパンティーノ国際芸術祭」で「夕鶴」をメキシコの歌手たちが日本語で上演、現地の人々に大きな感動を与えた。ヴェルディはイタリア語で、ワーグナーはドイツ語で歌われるのが当たり前である。そうであれば団伊玖麿のオペラは日本語で歌うのが当然であると黒沼さんは考え、実行に移した。歌手たちは苦心惨憺して日本語の歌詞を覚えた(2006年1月20日号「茶説」参照)。この茶説で私は「海外でのオペラ『夕鶴』の外国人による原語初演は日本音楽史上新たな一ページを開いた。快挙である。次回は日本での公演をと願うのは黒沼さんならずと当然そう思うであろう」と書き、日本での上演を願った。
 昨年5月メキシコからオペラ歌手エンカルナシオン・ヴァスケスさんが来日、東京上野文化会館で『夕鶴』のアリア3曲を着物姿で歌ったのを聞いた。声量豊かなアリアに美智子皇后様はじめ観客は惜しみない拍手を送った(2006年6月1日号『安全地帯』)。ヴァスケスさんはメキシコで上演されて『夕鶴』で主人公「つう」役として出演した歌手である。
 このほど黒沼さんから「夕鶴サポーターズ」参加のお願いをいただいた。企業協賛と別に心ある人々に公演経費の一部を負担してほしいという。もちろん貧者の一灯を出すことにした。その中で黒沼さんは「経済発展を最優先する世相だからこそ『恩返し』や『無償の愛』の大切さを歌うこのオペラは新鮮な意義を持つのではないでしょうか」と訴える。
 なお連絡・問い合わせ先は郵便番号150−0001 東京都渋谷区神宮前5−53−67 コスモス青山サウス棟テレビマンユニオン内「夕鶴」プロジェクト実行員会
 (電話03−6418−8573)

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