2006年(平成18年)6月1日号

No.325

銀座一丁目新聞

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茶説

北京市の小学生の絵画展、東京で開かれる

牧念人 悠々

 政治の世界では日中間はぎくしゃくしている。靖国問題に関して森前首相は「靖国神社には参拝すべきでない」と次期首相に注文をつけた(5月29日朝日新聞)。これは心の問題である。政治の問題にしたのは中国である。中国の言い分にのった森発言はどういう魂胆からか、私などは今の日中のあり方に不満だらけである。だが、子供世界はまことに爽やかである。6月3日から10日まで千代田区九段社会教育会館2偕ギャラリー(千代田区九段南1−5−10)で北京市西城区にある小学校の絵画90点の展覧会が開かれる。主催は千代田区日中友好協会(理事長田辺恵三さん)と東京お茶の水ロータリークラブ。同時期に北京市西城区でお茶の水小学校の生徒の作品展が開催される。小学生同士の日中交流である。
 お茶の水小学校は本屋の街として知られている神田にあるが、神田には意外と中華料理店が多い。1900年の前半(明治33年代)中国からの留学生が何千人も暮らしていたことがあるからである。周恩来首相も神田に住んだことがあり、周恩来さんが愛した店が今もある。お茶の水小学校には何人かの中国の子供達が通っている。同校は中国と縁の深い学校である。
 千代田区日中友好協会の田辺理事長はこれまでに中国の奥地にに小学校を建設したり、両国の小学校の絵画展による交流事業などを進めてきた。今回も先月、北京市を訪問、交流展の打ち合わせをしてきた。
中国の子供達の絵を見ると、海底で遊ぶ子供を描いたり孫悟空をユーモラスに表現したりかなり自由な発想をしているのに驚く。
 お茶の水小学校の塚田俊雄校長は「国を担う”未来の大人”が幼い頃から相手を知っておく、相手に関心を持っておく、相手を尊重する心を芽生えさせておく。そして仲良くなっておくことは国際平和のために大切なことです」と語っている。

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