2004年(平成16年)8月10日号

No.260

銀座一丁目新聞

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茶説

プロ野球は二リーグ制を堅持すべし


牧念人 悠々

 プロ野球界は一リーグか、二リーグかでもめている。日本の野球の発展を考えれば二リーグ制がよいのに決まっている。五輪野球を考えてみよ。はじめはアマだけの構成メンバーだけであったが、高校野球も含めてプロ・アマの野球の発展を願ってやシーズン期間中に関わらず、プロ野球の有力な選手中心の編成になってアテネ五輪に出場している。各球団のオーナー、社長の「志」はどこにあるのか問いたい。ファンに感動と明日へ生きる喜びを与え、社会に貢献するのを責務としているはずである。経営に行き詰まれば、売却すればよい。今のロッテは昔は大毎オリオンズであった。他球団との合併は安易過ぎる。合併は白紙に返せ。志のない経営者は球団から去れ。
 次に大切なのが「フアンへの感謝の気持ち」である。プロ野球はファンを忘れては成り立たないのを肝に銘じて欲しい。ヤクルト、巨人軍など12球団の選手たちが二リーグ制維持のため署名運動をしたのは当然である。各球団のオーナー、社長はあまりにも傲慢すぎる。有権者を忘れた政治家と全く同じである。次に物事は前向きに考えよ。「一リーグ制」は敗者の考えである。野球の裾野を狭くするような一リーグ制がよいのか理解に苦しむ。プロ野球が衰退を辿る道にどうして荷担するのか。プロ野球の発展を考えるなら「二リーグ制」をいかにして守れるか前向きに考えよ。阪神球団の野崎勝義社長の提案は二リーグ制維持のための一つの方策にすぎない。もっと知恵を出せ。またスポーツ新聞もだらしなさ過ぎる。何故、二リーグ制堅持のためにキャンペーンをはらないのか。それが読者のためのジャーナリストの務めである。いまからでも遅くない。あらゆる企画を立てて紙面展開して欲しい。

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