2002年(平成14年)6月20日号

No.183

銀座一丁目新聞

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お耳を拝借(51)

-メモ魔

芹澤 かずこ

 

 毎日のように新聞の間にたくさんのチラシが挟まってくる。ほとんど読まないで片付けてしまうが、裏が余白のチラシだけは取り置いていろいろと利用する。孫がお絵かきをしたり、折り紙のように箱型に折って、ケーキなど作る時に小麦粉やお砂糖を計ったりすると、容器を洗う手間がなく捨てられるので真に重宝する。
 でも一番利用価値が高いのがメモ用。最近富みに物忘れがひどいので、家人に伝えたいことや、買い物のメモや、外出の時に持って出るもの、約束の時間などは逆算して書いて一番目につくところに置いておく。これらの単なるメモは終わってしまえば即、ゴミ箱行きで済んでしまうが、本で読んだこと、人に聞いたこと、テレビなど見て覚えておきたい料理法や健康法なども取り敢えず何でもその場でメモを取り、それらは「マイノート」と名づけている何でもノートに書き写している。
 何冊かのノートを用意して種目別に書きこめば後で調べるのには便利なのだが、「何でもノート」であるから、とにかく何でもかんでも一冊に詰め込んである。そのノートが2冊目に入った。その時点で自分に関係がなくても書いて置いたことが、ひょんな時に役立つことがあるものだ。
 前回に書いたが、急に血圧が高くなってこのまま放置すれば動脈硬化が起きる可能性が大きいとあって、そのノートを開いて関係のありそうなページに見出しを挟んでみたら、タメになりそうなことがいろいろ書きとめてあった。

 ○ 肉の赤身は塩分やコレステロールを体内から除去する。
 ○ カルシュウムの不足が高血圧の原因になるので、1日600mgを摂取するのがよい。(因みに牛乳1カップ+ハム2枚+卵で300mg)
 ○ 牛乳にきな粉を混ぜて飲むのがより効果的。
 ○ 中性脂肪とコレステロールを下げる食材は、EDA・DHAを含む魚で、鰯・鯖・鰤・うなぎ・鯵・まぐろ(中トロ)・かじきなど。魚は開きにするとDHAが酸化されるので、なるべく生がよい。
 ○ 烏賊(いか)に含まれるタウリンは、心臓の働きを良くし、血圧を安定させ、肝臓の機能を高め、コレステロールを中和する。タウリンを多く含む食品は、サザエ・蛸(たこ)・ずわいがに・やりいか・帆立貝など。
 ○ みかんは、ビタミンCの他にビタミンPを多く含み、Pは血管を強くする作用があり、動脈硬化や高血圧に効きめがある。
 ○ りんごには、ペクチンとカリウムが多く、ペクチンはコレステロールや脂肪を減らし、カリウムは体内の余分な塩分を排出し、血圧を正常に保つ。
 ○ バナナは、カリウムやビタミンAを含んでいて高血圧を改善する。
 ○ アボガドは、カリウムやビタミンEが多いので、血圧を下げ動脈硬化を防ぐ。
 ○ ピーマンは、ビタミンAとレモンの2倍近いビタミンCを含み、高血圧・動脈硬化の予防、改善に最適。
 ○ レタスに特に多いのはビタミンEで、血液の循環を円滑にし、体内の脂肪の酸化を防ぐ。

 如何です? 何でもノートの威力は。まだまだ色々な分野の宝庫なので、またの機会に。



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