2001年(平成13年)5月1日号

No.142

銀座一丁目新聞

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水戸育児便り(5)

大鹿 朋子

 芹さん芹さん・・・妊娠、入院、出産、と初めての体験ばかりでしたがやっと退院、東京の実家へ戻ります。

 東京には父と母。母は姉と私を育てた育児の大先輩です。

 3キロに満たないフニャフニャな赤ちゃんだって頭がぺコぺコだって心配ありません!!私には母というつよ〜い味方がいるのですから。

 と・・・思ったのが大きな誤算でした!!

 なんと、母はオムツの交換も・・・お風呂に入れることも・・・できなかったのです。

 甘かった!!よ〜く子供の頃を思い返せばよかった。

 私が子供の頃は、祖母も祖父も健在で、祖母が46歳、祖父が56歳ぐらいだったのです。

 祖父は面倒見のいい人で、寝かしつけるときには必ず外でおんぶをして軍歌を歌ってくれました。(今ではほとんど聞かない歌ですが・・・今でもその歌を覚えているぐらいですからずいぶん大きくなるまで同じ歌を歌いつづけてくれていたのだとおもいます)

 お風呂も祖父・・・母はその時代には珍しく勤めに出ていたのでした!!

 どうしょう!!

 とにかく、洗濯やオムツ交換等等は母と私で分担し・・・お風呂はどうする????

 見つけました・・・つよ〜い見方。今度は本当に3人力です。姉を忘れていました。

 実家の近くに住む彼女は、3人の子供を産み育て・・・保育園に勤める<現役の母>です。

 やはり、<現役母は強し>コロンと子供を抱え、ベビーバスは要らないと、直接浴槽へ・・・片手で首を支えプカプカと子供を浮かせながら、クリクリと体と頭を洗い・・・

 お見事!!所要時間約5分。

 子供は気持ちよさそうに「ぷふぁ〜」だって!! 経験にはかないません!!

 その後、肌着を着せ、オムツを当て・・・あっという間の出来事でした。

 姉いわく「ダテに3人も育てたわけじゃありません。」ですって!!

 そういえば、姉の子供たちが小さかった頃、自転車の前と後ろ、そしてもう一人をおんぶして買い物へ行っていた姉の姿を思い出し・・・心の中でお見事と拍手を送っていました。

 そんな私はといえば、妊娠中に自動車の免許を取り、車も購入しました。

なさけな〜イ!!



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