1999年(平成11年)9月10日号

No.84

銀座一丁目新聞

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ゴン太の日記帳 (48)

目黒 ゴン太

 東京スポーツが1面で報じた「乱交パーティ疑惑」から、端を発して、続け様に発覚してゆく、TBS社員に関する不祥事は、とどまるところを知らない。電車内においての痴漢行為、社内トイレでの盗撮疑惑等々、何故これだけ、タイミングよく、数々の事が、表沙汰になるのかと、不思議に思う程に、世間を騒がせ続けている。

 こうした厳しい状況に置かれ、他のメディアから、又は、世論からの追求されているTBSは、苦しい対応を、弁明をし続けなければならないようで、ニュース番組内で謝罪を行ったり、社員全員に対して、面接を行って、相次いで起こる不測の事態に、少しでも早めに会社側が、これからは、対応できるように社員の行動の実態を把握しようとする試みをしたりと大変らしい。

 しかし、上記のような、一連の対応は、どうにも、納得のゆかない部分が多い。ニュース番組内での謝罪についても、ただ一方的に事実関係を、認めたのみで、詰めかけた他のメディアに対する受け応えも無かったようであるし、次々と発覚してゆく社員の不祥事に関する報道については、あまり大きく取り上げようとしない、なるべく穏便に済まそうという姿勢が、見え隠れしているように感じる。何故、開き直りでもよいから、一気に社内にはびこるウミを、自浄しょうと試みないのか、逮捕されたから、他社にスッパ抜かれたから、クビを切りました、左遷しました、という完全に受け身でしかない姿勢には、あきれてしまう、又、ここぞとばかりに、他系列のテレビ新聞が、デカデカと紙面や時間を割いて、報じている点にも、かなり疑問を感じてしまう、もし、自分の会社内における不祥事であったとしても、大きく取り上げ、言及するのであろうか、本来は、そのように、報道に関わっている所のプライドが、自らを清めるべく作用するのが、あるべき姿であると思う。

 

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