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スポニチに二人の女性局長誕生する。
牧念人 悠々
女性が企業の社長や重役になるのが当たり前の時代になった。今後この傾向は加速するであろう。スポニチ社報(7月15日第71号)で遅まきながら二人の女性局長が誕生したのを知った。私がスポニチ社長時代、女性の力を活用するのに努力してきただけに嬉しいニュースであった。一人は東京本社広告局次長から大阪本社広告局長へもう一人は東京本社経営企画室次長から東京本社広告局総務(局長職)へそれぞれ就任した。昭和63年スポニチの社長になった時、二人とも入社していた。会うと「私の方が社長より先輩よ」と威張っていた。あれから26年、感慨ひとしおである。
平成2年6月有名無名の知的女性100人を集めた「マドンナ100」を結成した。三田佳子さん、西舘好子さん、冴木杏奈さん、戸田奈津子さんらが名前を連ねた。初仕事は文化社会部から求められた礼宮様、紀子さんの結婚式の感想コメントであった。私の在職期間中「マドンナ100」は続いた。マドンナ100の女性の中の一人から「今、女性の一番トレンドな朝の過ごし方は、コーヒーを飲みながらスポニチを読むことよ」という言葉が生まれた。
新人採用に当たって役員面接では男女の区別を設けず評価の高い方から採用した。また育児休業規定(平成6年4月1日実施)の育児休業期間を3年とした。趣旨は子供照が3歳になるまで母親のもとで育てるのが子供の人格形成上必要であるということにある。
私が毎日新聞東京本社の編集局長になった時は52歳であった。改めて「毎日新聞百年史」を読み返した。先人がどのような苦労をされたかを、とりわけ危機の際にはどのように対処されたか知るためであった。二人には「スポニチ60年史」を読み返し、先人の苦労を知ってほしいと願う。
スポニチの原点は三色のスポニチ旗が示す。「オレンジは何事にも他社に抜きんでる」「白は既成概念にこだわらない」「紺は前進の若さ」この原則に常にプラス“アルフア”を付け加えることを忘れないことが肝要である。二人の前途に大いに期待する。
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