2012年(平成24年)10月1日号

No.552

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茶説

みなさん、もう一度考えよう

  市ヶ谷 一郎

 みなさん、車が古くなるとどうしますか?何が何でも乗ると、故障や危険になる事故が起こりやすくなるでしょう。引き続き利用する人は、やはり、新車か、程度のよい中古車に買い替えるのが世間一般の常識だと思います。

 私は軍事の専門家ではありません。一市民です。まして90歳に近い高齢者です。今、同じようなことが、起こっているような気がします。沖縄普天間基地で使用されているCH−46型という老朽ヘリコプターです。この機種は使用40年ともいわれるものだそうです。そろそろ、機種の変換も考えるころでしょう。2004年8月に沖縄大学へ墜ちたへりはCH−53DでCH−46より少し新しいようです。とにかく相等危険になって来ているのでしょう。加え、核関連以外の米軍の配備に口は出さない国の約束だそうですね。

 機種変更に反対し、性能の悪いオンボロヘリを使い続けさせて、もっとも喜ぶのは誰でしょう。新型高性能のオスプレーが配備されて一番困るのは誰でしょう。冷静に考えればお判りでしょう。兵器はみな相手を考えて製造されています。相手になった方はまた、なんとかその兵器より高性能の物を考えます。それが軍事バランスの競争です。暑い中、真剣に県民の安全を祈ってデモっていらっしゃる方々の努力は、はたで見てもご苦労さまですが、その影のどこかに黒い手が動いていませんか?かつて、日露戦争で勝利に導いた裏で、日本の諜報機関は、明石元二郎という軍人をヨーロッパにスパイとして高額の活動資金を持たせて潜入させ、ロシア革命を扇動し、崩壊に導いたのは有名な話しです。ご参考に申し上げましたが、それが国と国の現実です。表(おもて)のきれいごとだけでは、決して済みません。島国のせいか、日本人は戦(いくさ)はないと信じている純情でお人好しな国民です。悪く言えばノーテンキ。

 軍事など絶対安全なことはありません。ふだんでも、道を歩いていて熱中症だ、人身事故だと絶対安全はありませんね。オスプレーの操縦は、はるばる米国から来た青年たちです。彼らはそれを承知で日米軍事協定、安全保障に基づいて使命感に燃え訓練し、操縦していると思います。異常事態で海兵隊の輸送もさることながら、外地の邦人救出は米軍に頼らざるを得ませんよ。その時、あなたは高性能の新車?旧式オンボロ車?どちらへお乗りになりますか。

 「難しければアメリカに帰ってもらったら」などという暴言があります。帰ってしまった後のことを考えたら、平和が来てノーベル賞が貰えるのかな?外国へ、国を売りたい人、ぺこぺこ記念写真を撮りに行きたい人、人類みな兄弟など考えている方は別ですが。周辺海域波高し、まさに虎視眈々とその隙を狙っている国々(一部実行支配)があるのを念頭にデモる相手をお考えください。日本国がなくなってしまうんですよ。