2012年(平成24年)1月1日号

No.525

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花ある風景(441)

 

並木 徹

 

 竹山愛のフルート演奏を聴く
 

 竹山愛の「フルート・リサイタル」を楽しむ(12月25日)。場所は上野・東京国立博物館の「平成館ラウンジ」。即席のいすが並べられて客席数は300。満員であった。竹山愛のフランス・フルート名曲集のCDが発売されたのを記念してのリサイタルである。ピアノ伴奏は与口理恵さん。演奏曲目は8曲であった。

 彼女のフルートを聞くのは昨年10月25日、第79回日本音楽コンクールのフルートの部門での優勝を懸けた演奏会以来であった。あのときの伴奏も与口さんであった。1年たった竹山愛の顔は大人になっていた。表情も柔らかくなった。私は『恋をしている顔」と表現した。フルートの音色に柔らかみと幅をました。私はJ・ムーケのパンの笛 作品15に一番惹かれた。ムーケの作品の中でも名曲として知られる。竹山愛が最も巧みとする高音部の調べ心が響く。F・ボルヌの「カルメン幻想曲」も心地よく聞いた。1900年に作曲された難曲だという。ビゼー不朽の名作「カルメン」で聞きなれたハバネらの歌の調べなどが披露されるから耳の快いのであろう。

 アンコール曲で演奏した現代音楽は圧巻であった。題は分からないが私なら「未知の惑星」と名付ける。この不思議な世界をこのような様子であると人々に分からせるような音楽であった。他の追従を許さない演奏ぶりであった。

 惑星にさ迷う調べや聖誕祭 悠々