2011年(平成23年)8月20日号

No.513

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花ある風景(428)

 

並木 徹

 

 知人田辺恵三さん被災地を激励す

 
 年々夏の暑さが身にこたえる。朝、机に張られてある「遺伝子を阻害する要因」を口ずさむ。1、いたずらに安定を求める気持2、つらいことを避けようとする態度3、現状を維持しようとする気持4、勇気の欠如5、本能的慾望の抑制6、成長意欲の欠除 ともすれば暑さに負けてしまう。何をするにも億劫だ。暑さは人間をダメにするようである。

 そんな時、知人の田辺恵三さんから残暑見舞いのお手紙をいただいた。田辺さんの肩書は日本健康麻雀協会会長、千代田区福祉協議会会長などである。手紙によると、今回は健康麻雀協会が集めた義捐金を届けることと福祉協議会が派遣した千代田区内の大学生ボランティアの被災地の活動状況を視察するためであった(8月4日)。訪れた被災地は岩手県大槌町。この町は町民の1割近い1562人が死亡・不明となり、町役場が津波にのまれて町長と役場職員33名が犠牲となったところ。行政機能が麻痺した大槌町と縁のあった千代田区は職員を応援に出している。職員たちはプレハブの仮庁舎で仮設住宅,児童就学,住民の相談などに応じている。8月28日には町長選挙が行われるという。田辺さんはこの日,朝5時に家を出て現地に着いたのは正午を過ぎていた。早速、大槌町社会福祉協議会・災害ボランティアセンター・町役場を訪問、激励した。65歳過ぎてなお社会奉仕に精を出す田辺さんには感心する。

 これまでにも中国の少数民族の村に小学校を建設したり日中両国の児童画展を開催したり文化活動をしている。さらに年配者向けのマージャン教室を開き、老齢者の健康のために心を砕いている。7月には来日した国際オリンッピク委員会のジャック・ロゲ会長と懇談、「頭脳スポーツの健康麻雀」を「オリンピック公認競技」として承認するよう要望書を手渡した。その頑張りには頭が下がる。