競馬徒然草(180)
―活躍するマイネルの馬―
9月5日に新潟で行われた新潟2歳S(GV、芝1600)は、9番人気と10番人気が1、2着を占めるという波乱に終わった。1着マイネイサベル(牝)、2着マイネルラクリマ(牡)。この2頭の馬主はラフィアン。つまりマイネル軍団の馬が1,2着を占めたわけで、こういうケースも珍しい。
優勝したマイネイサベルは、中団でレースを進め、4コーナーを回って直線に入ると、大外から一気に鋭く伸びて粘るマイネルラクリマをハナ差交わした。9番人気だが、強い勝ち方だった。粘った2着馬も8番人気だったので、波乱になった。波乱の2頭がマイネルの馬というのも面白い。
スタート前、ホーマンフリップが転倒して発走除外となったが、2番人気だっただけに惜しまれる。なお、新潟2歳S過去10年の成績を見ると、特に最近は人気の低い馬の活躍が目立つ。昨年も一昨年も2着は15番人気。キャリアの浅い馬同士の能力比較の難しさを感じさせる。
なお、勝ったマイネイサベルの次走の予定は、阪神JF(12月12日、阪神競馬場)とのことだ。今後まだ強い馬が現れると思われるが、マイネル軍団の動向とともに注目しておきたい。 (新倉 弘人) |