2010年(平成22年)4月1日号

No.463

銀座一丁目新聞

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競馬徒然草(175)

―高松宮記念のアクシデント― 

 競馬で1番人気と2番人気で決まるレースは、どのくらいあるだろうか。そんなことを考えさせたのは、3月28日に中京で行われた高松宮記念(GT、芝1200メートル)だった。このレースは、結果からいえば、1番人気のキンシャサノキセキが勝ち、2着は6番人気のビービーガルダン。2番人気のアルティマトゥーレは5着に終わった。このアルティマトゥーレの敗因は、スタートでつまづくアクシデントによる。馬の態勢を立て直して、最後方を行くのだから、あれでは勝負にならない。
 「もし、スタートがまともだったら・・・」と、口惜しがるファンも少なくないだろう。誰もがあんなアクシデントは予想しないし、できないものだ。しかし、競馬にはときどき思わぬアクシデントがある。予測できないのだから、厄介だ。いつも、そんなことを考えてレースを見るわけにはいかない。そのアクシデントだが、騎手と馬のどちらに責任があるのだろうか。それすらも明確でないから、ファンとしては困る。そういうことを考えると、まともに競馬には手を出しにくい。
 それはさておき、今回の裏切り馬アルティマトゥーレの名は、記憶にとどめておくのがいい。次回は、果たしてどうだろうか。ついでに言えば、騎手は横山騎手だった。「また騙された」と歎くことになるのか、一応、気をつけておくのもよさそうだ。
 

(新倉 弘人)