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危ないかな鳩山由紀夫政権
牧念人 悠々
鳩山由紀夫政権があぶなかしくて見ておれない。1月危機説が流れている。内部から夏の参議院選挙までに交代してほしいとの声も出ているとか。普天間基地移設決定を5月に先延ばしたことの深刻さがよくわかっていない。これは日米合意に基づくものである。有事の際の戦略上から決定されている。専守防衛を旨としており、核武装をしていない日本は日米安保条約を結び日米同盟によって国を守っている。鳩山首相のやり方は「もうアメリカ軍は要りません。日本独自で日本を守ります」と言っているようなものだ。恐らく中国も北朝鮮もこの状況を喜んでいるであろう。日本がますます弱体化するからである。力を持たない日本はこれから外交の場でも他国からバカにされる。いずれ東シナでは中国が我が物顔で振舞うであろう。
アメリカ軍がいらないというのであれば、日本の自衛隊を増強するのかと思えば来年度予算では自衛隊の増員の予算も装備充実の予算を削っている。むしろ日本の防衛費は年々減少すらしている。日本を「友愛」で守るおつもりのようである。北朝鮮による拉致問題をよく考えてみよ。これは一国の主権が侵された問題である。この解決には1.身柄を日本に返すこと、それができなければ賠償金を支払わせること、2.北朝鮮の謝罪、実行犯の厳罰、3.二度とこのようなことを起こさないような対策を立てさせることである。核兵器を保有するとみられる北朝鮮に対して鳩山首相は徒手空拳で交渉されるつもりか。このていたらくでは口先ばかりで本気で拉致問題と取り組むつもりはないとみる。
アメリカがこのような屈辱を受けたら拉致被害者を取り返すため北朝鮮と戦争になっている。専守防衛を国是とする日本は話し合いによる解決しか選択肢はない。だからだらだらと解決が長引いているのだ。国民の生命財産を守ることは政府の重要な使命である。国防・集団安全保障を第一義的に考えなくてはならないのはこの使命からきている。それにもかかわらず国防の面から米軍を排除して、日本を弱体の方向に向かわせている。これでもあなたは日本の総理大臣かと、新春早々から苦言を呈したい。
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