2008年(平成20年)7月10日号

No.401

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競馬徒然草(142)

―2歳馬のデビュー― 

 夏競馬になり、2歳馬のレースが始まっている。いまのところ阪神、福島、函館でそれぞれ1日に1レースだが、初めてレースに出る若駒のデビューとあって、関心を集めているようだ。どんなレースをするか、将来性はどうかなど、3歳以上の馬の場合とは異なる関心が持たれるのも当然で、2歳馬のレースはおもしろい。
 初出走なので能力は未知。参考にする過去のレースの成績もない。評判だけで人気が決まるのも止むを得ないが、その評判というのもあまり当てにならないようだ。例外に近いのは、阪神初日のレース。勝ったのは2番人気(ツルマルジャパン)で、1番人気(セイウンワンダー)は2着に敗れている。タイムも0秒1の僅差だから、惜しい負けだった。
 もちろん、これだけで将来性は云々できないが、デビュー戦は生涯1度のレース。これに勝つかどうかは、生涯の戦績に関わってくる。それを考えると、関係者は口惜しかったことだろう。いまのところ1番人気で勝ったケースは少ないが、福島で勝ったコスモユウコリンなどはその1頭。1000メートルの短距離で57秒1のレコード勝ち。関東の堀井厩舎の所属。西高東低といわれる中で、期待したいところだがどうだろうか。スピードだけはありそうだ。いずれにしても、将来性の高い馬が出てくるのは、もう少し後ということだろう。いずれにしても、そんな馬を探すのも、今の時期の2歳戦のおもしろさということだろう。

( 新倉 弘人)

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