2007年(平成19年)7月1号

No.364

銀座一丁目新聞

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安全地帯(184)

信濃 太郎

人を殴ると暴行罪で捕まります

 つい最近こんなのとがありました(6月22日夜)。府中駅でバスにのり、自宅近くのバス停で運転手に「どうも」(感謝の意味である))といいながら「東京都シルバーパス」をみせて降りようとしましたら、「はっきり見せてください。そんなにさっと出したら分かりません」といわれました。シルバーパス持参のお客さんにしては動作機敏、顔も若々しく見えたのであろう。無賃乗車の常習者とみえたのか、とがめる口調でありました。このような立派な紳士に対していうべき言葉ではないではありませんか。かっとなって持っていました傘で運転手を殴ってやろうと思っいましたが、そこは年の功、改めてパスを見せなおして「何言ってやんだ」と捨て台詞を残して降りました。あとでまだ血の気が多いと深く反省しました。
 日頃から新聞の星占いをひそかに見て参考にしております。この日の私の運勢は「年上の異性に好かれそう。尊敬の気持ちを忘れずに」(毎日新聞)「仕事・勝負◎金銭○恋愛・健康×飲食ハンバーグ。楽して稼ぎが上がる。自分から動かずよい話が来るのを待とう」(スポニチ)。だいたいあたりません。案の定、昼食にハンバーグを頂いたほか当たっておりません。これからは年齢にふさわしくよぼよぼと歩き、しかも、たどたどしく口をきいてパスをみせることにしょう。何事にも「らしく」というのがよいようです。その一方、若い運転よ、「1人ぐらい無賃乗車がいても見逃してやれ」と思いました。
 私と同じようなカメラマンがいました。61歳の共同通信の契約カメラマンがJR柏駅中央改札口を通過する際、自動改札機が閉まっているのに腹を立て53歳の助役の頭を殴ったという(6月27日午前零時49分ごろ)。駅員の態度が気に食わなかったらしい。殴る気持ち、私にはよくわかります。私より20歳も年下であります。残念ながら年の功が働らなかったようです。昔ならこのようなことは警察沙汰にはなりません。上司が頭を下げて終わりです。昨今は「人権」「権利」「暴力反対」がかまびしく叫ばれ、手を出せば、問題となり表面化します。この暴行事件はNHKテレビで放送され、新聞にも掲載されました。マスコミもよく考えよ、このような事件はニュースに値しません。ボツにすべき記事です。察するに、61歳のカメラマンは定年後も会社に残って写真部の仕事を続けているのであろう。「厳正に対処する」という共同通信社、ゆめゆめこのカメラマンをクビにしないで欲しい。ともかく、60歳以上の人はかっとならないことです。我慢することです。

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