2007年(平成19年)4月1号

No.355

銀座一丁目新聞

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競馬徒然草(108)

―「予想」と「結果」― 

  東京都知事選を前にして、当落の予想が盛んだ。立候補者も多く、にぎやかだ。競馬に例をとれば、出走頭数が多いケースに似ている。頭数が少なければ、さびしいものだ。ファンの関心も盛り上がりを欠く。それを考慮してのことだろう。多頭数のレースが多い。
 都知事選のことはさておいて、競馬を話題にする。16頭立てはいいとして、馬券を当てるのはなかなか難しい。参考までに、2回中山の第1週が終わった時点で、初日と2日目の結果を調べてみる。2日間の24レース中、1,2番人気で決まったのは僅か2レース。3番人気までで決まったのを含めても、5レースに過ぎない。後は下位人気の馬が絡んでいる。
 配当はどうかというと、馬連で2000円台以上の高配当が15レースもある(1000円台以上は17レース)。そのうち万馬券が4回出ている。その1つが2日目の最終レースの7万3,340円。13番人気と14番人気の決着で、馬単は15万円を超えている(186番人気)。固いと見られた1,2番人気が2頭ともに消えたのだ。しかも最終レースだから、始末に悪い。ファンにしてみれば、踏んだり蹴ったりというところだろう。
 同じ25日、中京の高松宮記念も荒れた。1番人気のスズカフェニックスが勝ったのはいいとして、2着が13番人気(ペールギュント)だったから、馬連は万馬券(4万250円)。2番人気のプリサイスマシーンは3着。それも首差だから、口惜しがったファンも多い。
 結果は、しばしば「予想」を裏切る。競馬の女神も、ときにはへそを曲げる、ということだろうか。

( 新倉 弘人)

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