仕事をしている間は少しでも見た目をよくしておこうと髪を染めていたが、それもだんだんと面倒になり、一年ほど前から全く染めるのを止めてみた。この決心をするまでの心理的葛藤は一言で言うのはなかなかに難しい。白髪のかつらでもあれば試して見られるが、全体が白くなったらどう変化するのか予想がつかない。洗い髪を乾かす時に鏡の前で白いタオルを巻いて見たりしたが、いわゆる白髪とタオルの白色では違いがあり過ぎてピンと来ない。でも、茶髪にするのも抵抗があったので思いきってみた。
少しずつブラウンの染料が抜けて柔らかい感じになり、周りの人にも好評でホッとしたが、久しぶりに会う人には始めは違和感を与えるらしい。今でもまだ真っ白とまではいかないのに写真で見ると急に老け込んだ感じになる。
でも悪いことばかりではない。電車で席を譲られることが多くなった。髪と同じで、仕事をしているうちは多少の混雑に耐えるのは覚悟のうえであるし、またそうでなければ仕事など続けられないので、もの欲しそうな態度はしているつもりはないが、空いた席があれば勿論座るし、譲られれば素直に好意を受けることにしている。
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