2004年(平成16年)3月10日号

No.245

銀座一丁目新聞

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お耳を拝借(99)

「ぼけ予防の10カ条」

芹澤 かずこ

 

  毎日新聞2月28日付のPLATAに財団法人ぼけ予防協会が提唱している“ぼけ予防10カ条”という記事が紹介されていた。
 第1条 塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を。
 第2条 適度に運動を行い足腰を丈夫に
 第3条 深酒とたばこはやめて規則正しい生活を
 第4条 生活習慣病(高血圧、肥満など)の予防・早期発見・治療を
 第5条 転倒に気をつけよう。頭の打撲はぼけを招く
 第6条 興味と好奇心をもつように
 第7条 考えをまとめ表現する習慣を
 第8条 こまやかな気配りをしたよい付き合いを
 第9条 いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに
 第10条 くよくよしないで明るい気分で生活を

 上記の10カ条は特に目新しいものはなく、脳の老化を防ぐ(遅くする)試みが痴呆の予防につながるということは、今までにも健康フェスティバルなどで幾度となく耳にしているもの。
 第1条の塩分は漬物が嫌いなのと、お醤油は前々から薄めて使っているので問題はなさそう。動物性脂肪も最近は狂牛病問題から肉の値段がハネ上がり、ここに来てまた鳥インフルエンザ問題が起きているので肉の摂取量もぐんと減ってきているので、これもOK。
 ところが第2条の適度の運動というのが、歩くことによって脳のいろいろな領域が刺激され、脳の代謝と循環が活発になるので1日1万歩を目指しましょう、ということになると毎日はとても続かない。 最近、事務所の若い人と帰り道が一緒なので渋谷からの一駅をなるべく歩くようにしているが、それも雨だったり、寒かったり、疲れていたり、お腹がすいていたりするともうダメ。
 簡単そうでありながら、常にこの10カ条を満たすのはなかなかに困難。でもそうくよくよせず、脳の衰えを防ぐには、積極的に頭を使い脳の神経細胞を刺激し活性を与えること、というので好きなクイズを解いたり、この原稿を書くのに頭を悩ますのも適当なぼけ予防と言えようか。



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