朝からよく晴れていると、つい働き過ぎてしまうので、たまには雨の休日も落ち着いていい。手紙の整理をしたり、本を読んだり、興味のあるテレビ番組を見たりしてゆっくりと過ごします。今日はNHKのBSUで四国こんぴら歌舞伎「三人吉三巴白浪」を楽しみました。
このこんぴら歌舞伎が上演される金丸座は、1835年(天保6年)に竣工されたという日本で最も古い歌舞伎専用の芝居小屋で、金刀比羅宮の門前町にあります。木造の二階建てで、総て桟敷席、舞台の左右に花道があり、天井には白地に赤の紋入りのたくさんの提灯が下がっていて、江戸時代そのままに芝居が楽しめるとあって、一度は行って見たいと10年ほど前にその頃一緒に仕事をしていた仲間と、JRのこんぴら歌舞伎観劇ツアーに参加しました。
1日目は空路高松へ。栗林公園を散策してから琴平へ入り、ホテルに荷物を置いて先ずは金刀比羅宮への参拝。なにせ金刀比羅さまは海の神様だというのに、山の上に鎮座しておられるのです。土産物の店先には履物と杖が用意してあって自由に借りられるようになっていました。本宮までの石段が785段と聞いて、10歳若かったとは言えちょっとひるみましたが、なんとか自力で登りました。もう今だったらお手上げです。
2日目は、金丸座での昼公演。切り妻づくりの風情のある芝居小屋、くぐりの木戸を入って、席は2階西桟敷7番。出し物は中村時蔵の「重の井」と松本幸四郎親子の「京人形」、舞台と桟敷が接していて、臨場感をたっぷり味わいました。
その、金丸座の舞台を久しぶりに見て、仲間との旅を懐かしく思い出し、とてもいい休日になりました。
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