今回の同時多発テロをテロとも戦争ともいいがたい。実態はテログループによる反米ゲリラ戦である。犠牲者の国籍は80カ国、死者、行方不明、6962人を数える。仕掛けた主権国家はない。テロにしては規模が大きすぎる。あきらかに、自由な国際社会への挑戦である。それ故に全世界がまきこまれた。ブッシュ大統領は「われわれ側につくか、テロ側につくかどちらかである」と演説した。(毎日新聞世論調査「戦争」宣言支持52%)これまでの戦争の概念を変えた新しい形の戦争と認識すべきであろう。二年前中国で出版された「超限戦」(空軍出身ら二人の共著)には、古典的な国家対国家ではなく、ゲリラグループ対国家の戦争が起きるようになると、指摘している。
日本は、日本人はどう対応すればよいのか。新しい戦争に対する認識の違いでその対応はことなる。また、その人の主義、信条によってちがってくる。しかし、アメリカで24人の日本人がゲリラの犠牲になった事実を忘れてはいけない。けして対岸視するこはできない。人ごとではない。この戦争はどこでも、どのような形でも起こりうるのである。日本でも起きる可能性がある。また、旅先で乗った飛行機がハイジャクされて、そのまま、軍事施設なり、高層ビルに突っ込む事態になるかもしれない。常に最悪の事態を考えて対処しなければいけないところにきている。
見えない敵に対して、アメリカに追随するというのではなく、ともに自由社会を守るために戦うのである。日本も応分の責任をはたさなければならない。
戦争支援に各国で濃淡があっても仕方が無い。各国独自色をだせばよい。日本はなんでもできるというわけにはゆかない。憲法の枠内でしか行動はとれない。9条にいう。
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