2001年(平成13年)1月20日号

No.132

銀座一丁目新聞

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横浜便り(16)

分須 朗子


 空っ風でカサカサの頬に、だいだい色の日だまりがありがたくて、ブルーの空は地平線まで遠くて、宵空にあおぼしが灯ったら闇夜にはリゲルもペテルギウスもこぼれ落ちそうで・・・こんな冬らしい冬の日には、天体がいっそう大きく感じられます。

 冬には、冬野菜がいっそうおいしいです。ネギをざくざく切ってさらっとゆでてマヨネーズをつけて食べてみたら、ネギの甘さが口の中でじんわり広がるんです。メキャベツは甘さと苦みが行ったり来たり・・・なんだか涙の味。そのままつぶしてコーンクリームと煮込んだら、温っかくてホロリときちゃいます。風邪予防に良いビタミンCがいっぱいとかいうことらしく、冬の身体は冬の自然を楽しむようにできているようです。

 冬の夜には、卵酒を作ってみます。・・・厚底鍋に卵一個をよくほぐしてグシュグシュ・・・お酒一合と砂糖大さじ一杯を混ぜ混ぜ・・・沸騰するすぐ前に火からおろしてね・・・フーフー熱々の湯気がうぅーーん、いい香り!・・・さあ、ぽかぽかのままお布団にもぐり込んで・・・とっても心地イイかも。
 「ふんわり卵に 冬のほろ宵 みなさん ぐっすり おやすみなさい」(2001年詠い初め)



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