2000年(平成12年)1月1日・1月10日号

No.95

銀座一丁目新聞

明けましておめでとうございます

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茶説

今年のキーワード「憲法」と「教育」

牧念人 悠々

 あけましておめでとうございます2000年を迎え、あらたな創造と挑戦をしたいと思っています。

 「泰平久しかるべし。悲しいかな、悲しいかな」と言ったのは、吉田松陰です。1885年(安政2年)のことですから、115年も前です。江戸の泰平の長きにもろもろのひずみがうまれたのを悲しんだのです。戦後55年、日本は泰平に馴れすぎました。

 バブルがはじけ、やっとわずかばかりの光が見えはじめました。なお時代は混迷をつづ け、不透明です。新しい年は変革を急いでおります。政治、経済、社会、すべてにわたって抜本的改革が望まれています。

 昨年は前例のない、考えられない事件事故、不祥事があいついで起り、日本全体のタガがゆるんでいるように見受けられます。

 日本よ、どこへ行く・・・そういう感じがしてなりません。今年のキーワードを「憲法」と「教育」としました。あと50年先を見越して日本の土台つくりを始めないと、とんでもないことがつぎからつぎに起こりそうな気がします。この二つのキーワードを基本として、これに関連する問題を勉強し、論じていこうと思っています。

 1月から国会に憲法調査会が設けられます。いまの憲法を論議し改正しようというわけです。憲法改正にあえて反対をしませんが、憲法の3本の柱である「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」はちゃんと明記し堅持してほしい。

 「泰平久しかるべし」といった松陰の思いを胸に、時には悠々と楽しみながら、時には苦言をていしながら、「いじわるジャーナリスト」になろうと決意を新たにしております。

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