1998年(平成10年)10月10日(旬刊)

No.54

銀座一丁目新聞

 

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高い靴は捻挫、骨折のもとです

山崎れいみ

 「今年になって若い女の子の捻挫や骨折がやたら増えて、いったいどうなっているのか不思議に思っていたんだが、最近、やっとそのわけが分かったよ」

 久しぶりに会った友人の形成外科医が、まず切り出しました。

 「先だって区役所に行く用があって渋谷の繁華街を歩いていて気が付いたんだが、最近の若い子はやたら高い靴を履いてるんだね。京の舞妓さんの履くポックリ程度の高さならまだ許されるけど、優に15センチ、ひどいのは20センチ近くはありそうな底の高いサンダルとかブーツを履いて、おっかなびっくり歩いている。あれじゃ、僕の患者が増えるのはしょうがないな」

 彼が言うのには、あれだけ高さのある靴を履けば、軽業師ならともかく、正常に歩けという方が無理で、簡単に足首をくねったり、転んだりするのは当然。捻挫や骨折で病院に来る若い子が多い理由が分かった、というのです。

 当ウオッチングで以前にも底高靴に触れたことがありましたが、その頃はまだ捻挫、骨折患者が多くなったというところまではいっていませんでした。いや、多くなっていたのかも知れませんが表沙汰にはなっていなくて、転ばなきゃいいが、くらいのところでした。

 ところが昨今、この底高靴がギャルを席巻して二人に一人は底高靴です。しかもあれだけの高さだから颯爽と歩いている子に出会うことは少なく、私などはいつ転ぶのかヒヤヒヤしながら見ているしまつ。なんでこんな靴が流行るの? と思ってしまいます。

 最後に形成外科医の苦言をどうぞ。

 「若い時期の捻挫、骨折はほめられたものではない。流行に棹さすつもりはないが、あれだけ高さのある靴は避けた方がよろしい。見た目にも美しくない!」

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