1999年(平成11年)3月10日

No.68

銀座一丁目新聞

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最近のガキは恐ろしい!?

山崎れいみ

 毎日新聞朝刊家庭面の毎月曜日掲載の「おばさんの逆襲」は絶対見逃せないコラム。よくぞ言ってくれた、全くその通り、なんとかならぬものか、などなど共感、同感、賛成、同調、快かなを叫ぶこともしばしば。

 そんな中で“えっ? まさか!”と呆れ果てたある日のコラムがあるのだが、実はそれと同じ場面に、私も出くわしたのだから驚きモモノキ、サンショノキ。

 少々暖かだった冬の日の昼下がり。地下鉄半蔵門線の青山一丁目駅から乗り込んだ小学5,6年生とおぼしきガキ数人。もちろんオーバーコートなど着ず元気いっぱい、なのは結構なことだが騒がしいことこのうえなし。ドアの側に座っていた私は、彼らに取り囲まれるかっこうで、初めて知るガキ言葉など聞くともなしに彼らの会話をきいているうち、目の前に立っていた子のズボンのジッパーが締まってないのに気がついた。

 私は自分の子にでも注意するように「ほーらジッパーが下がってるわよ」と言った、すると彼は何と言ったと思います? 私の顔を一瞬見据えて、あろうことか「エッチ!」。

 私はといえば唖然呆然、発する言葉なし! 騒がしくはあったが車内は混んでいるわけでなし、やや慈しみの優しい目で彼らを見ていた私は、エッチっていう言葉の意味さえ分からなくなっていたみたい。

 渋谷の街をブラブラ歩いて落ち着いて、パッと思い出したのが、数日前に読んだコラム「おばさんの逆襲」。書かれてはいなかったが、おばさんはどんな逆襲をなさったのか聞きたいものだ。そしてあの子の親の顔が見たいっ!

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