1999年(平成11年)11月10日号

No.90

銀座一丁目新聞

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花ある風景(5)

山は紅葉、黄葉で錦繍を織る

並木 徹

 

スポニチ登山学校の第一期生たちが卒業して、有志たちで山の会クマリをつくっている。年に三回ほどあちこちの登山を試みている。会員のために「クマリニュース」も出している。名誉会員である私のところにも毎号届けられる。

 5号の「クマリニュース」にE・Tさんがこんなことを書いている。

―― 早朝、守門岳登山口の駐車場へ夜行バスから降り立つと、冷気が体を包んだ。空を見上げ、あっと息をのんだ。ものすごい星の数、満天のの星空にしばし、呆然となった。都心では絶対に見られぬ夜空である。今日の好天が約束された様なものである。案の定、守門岳は一日中快適登山であった。まだ緑が濃く,紅葉はだいぶ遅れている様である。

翌日の浅草岳も雲ひとつ無い絶好の登山日和。山頂付近は紅葉、黄葉が見事な錦繍を織りなしていた。以下略 ――(10月9日、10日の山行)

 一期生は1996年1月の入校で1年間、月一回の基礎学科と山行。momiji.gif (6859 バイト)2年目は山行が主で、年に5回ほど登山を実施し、高度な登山技術を身につけた。3年目は、2泊3日、あるいは3泊4日の日程で、高い山で技術を取得し、希望者がヒマラヤ山系の5千メートル級のポカルデピークの登頂を試み、2人が成功した。

 4年目の今年は、自分たちでO Bの会をつくり、自主的に計画して登山し,会員相互の親睦と団結を深めている。

 この守門岳、浅草岳の山行について会員の伊藤昭治さんは同号のニュースに「天気よし、山よし、人よし、酒よしでした」と感想をのべている。一期生たちは、とりわけ酒が強くなったらしい。(並木 徹)

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