2014年(平成26年)5月20日号

No.609

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花ある風景(524)

 

並木 徹

 

李登輝元総統健在であれ
 


 台湾には格別の親近感を持つ。2歳の時から5歳の時まで台北で過ごしたからである。父が台湾歩兵1連隊に勤務していた。官舎の庭にバナナに木があったのを覚えている。その台湾の将来が気になってしょうがない。東日本大震災には200億円を超える義捐金を贈っていただいたのは嬉しい事であった。それにもかかわらず日本の外務省はいち早く救援隊の派遣を台湾が申し入れたのを中国に気兼ねして入国を遅らせた。外務省は昨今とみに独裁色を強める習金平にさらに媚びるつもりか…と嘆いていたところ西村博君と佐藤九州男君が世話人となり、同期生有志16人が体調を崩した李登輝元総統に送ったお見舞いの寄せ書きに、このほど李登輝さんから感謝の手紙がきたのを知った。

 同期生の寄せ書き。「我々日本人以上に日本精神の充実された先生のご偉業に心から敬意を捧げます。一日も早いご快癒をお祈りいたしております」(梶川和男)「昭和20年以降私ども以上の苦難を敢然と克服してこられた李登輝閣下、今両国ともに重大時に直面、閣下の早期,ご快復を切にご祈念申し上げます」(野俣明)「横暴隣国への対抗には神か李閣下のご支援が必要です。一刻も早いご快癒をお祈りいたします」(大沢安正)「日台融合の基礎づくりに閣下のお力添えは偉大な力です。ご健在を切に祈りあげます」(西村博)「明治時代、母方の祖父は後藤新平さんの下で台湾の開発に携わりました。李閣下のご健康回復と台湾の益々のご発展を祈り上げます」(上原尚作)「一昨年の訪台時の感動未だ消えません。一日も早いご回復を祈っています」(佐藤九州男)佐藤君らは一昨年台湾を訪問、李登輝さんと面会。日本の武士道を説かれ「日本こそしっかりしなくてはいけない」と逆に励まされたことがある。

 李登輝さんから次のような返事が来た(日付は4月29日)。「日本は桜の季節も終わり,新緑まぶしい季節を迎えたと存じます。過日は私の回復祈願のため元陸軍士官学校59期生有志の皆様による祈願色紙をお贈りくださり誠にありがとうございました。おかげさまで一昨年11月に受けた大腸がん手術の経過は良好で、昨春から始めた台湾の地方視察も途中、体調を崩し動脈へステントを入れる手術を受けたために一時中断しましたが、昨秋には台湾を一周してみて回ることが出来ました。今年旧正月には皮膚にできましたがん細胞を切除しましたが余後には全く問題なく皆様に大事にしていただいているお蔭で元気にしております。今年末には地方統一選挙が行われますため私も『台湾第二の民主革命』を推進するべく台湾全島へ出かけて忙しくしているところです。日本の方々が引き続き台湾に関心を持ち下さることをお願いする次第です。末筆になりましたが皆々様のご健勝をお祈り申し上げお礼の言葉といたします」